トリコモナス

性病トリコモナスは、原虫が性器に侵入して炎症を起こす性病です。
肉眼で見えない原虫なので把握することができません。主な感染源は性交渉である場合が多いです。
女性の場合は膣に原虫が寄生していることがあります。そのほかにも、菌ではなく原虫のため下着やタオル、浴槽などから移ることもある性病です。
男性がトリコモナスになった場合はほとんど症状は起きません。軽い尿道炎になることはありますが、排尿時に原虫を洗い流してしまえば症状は収まります。
女性の場合は、膣以外にも寄生されると症状が発生することが多く、おりものの増加や、強い痒みや痛みが発生します。薬の服用で治すことができるので、疑いがある場合は医療機関を受診しましょう。



クラミジア

クラミジアクラミジアは日本で感染者が一番多い性病と言われています。
なぜ、感染者が多いかというとクラミジアに感染しても男女共に症状が出ないことが多いからです。そのため、ほかの性病にかかって医療機関を受診したらクラミジアが見つかったということが多いです。もちろん、クラミジアで症状が出る人もいます。

クラミジアが危ないのは放置しておくと別の病気につながることです。
早めに対処しないと複合的にほかの病気にかかったり、パートナーに移したりしてしまいます。
また、クラミジアは咽頭クラミジアという喉へ感染する場合があります。こちらは主にオーラルセックスなどが原因で発生することが多く、喉が腫れたり、発熱したりと風邪に似たような症状が出るのが特徴的です。
性交渉後にこのような症状が出た場合はクラミジアである可能性が高いので医療機関を受診しましょう。また、クラミジアは抗菌薬などを用いて治すことができるので早めの受診が肝心です。

梅毒

梅毒は非常にありふれた性病ですが、注意が必要です。梅毒は4段階で進行していく性病で、放ってくと全身に症状が出ることもある危険な性病です。
梅毒に感染したら速やかに処置をする必要があります。梅毒を防ぐために肝心なのが初期段階で梅毒に気づくことです。
感染してからしばらく経つと梅毒の症状が出始めます。主に性器周辺のしこりや太ももの付け根が腫れたりします。この初期段階で処置することによって重症にならずに済みますが、よく観察していないと気づかない場合が多いです。
次の段階に入ると全身に赤い発疹ができたり、白い扁平コンジローマという梅毒特有の腫れが出たりします。その後、さらに放置すると発熱などの全身症状に移行して重篤な状態になることも多いです。
梅毒を防ぐためにはしこりや太ももの付け根の腫れなど初期症状を見逃さないようにすることが重要です。