なぜ膀胱炎の治療をするとカンジタに?

膀胱炎カンジタ症と膀胱炎に深い関係があることを知っていましたか?
膀胱炎が原因でカンジタ症になってしまう例があるのです。
カンジタ菌は、どんな人の体にもいる菌のひとつですが、普段は常在菌のおかげでカンジタ菌が増えることなくバランスが取れています。
そのため、カンジタ症が発症することは少ないです。また、カンジタ菌は感染するよりも免疫力の低下によって発生することが多いのでうつるということは少ないです。膀胱炎は、大腸菌や腸球菌などが膀胱内に侵入して炎症を起こします。膀胱炎もカンジタ症と同じく女性の罹患率が高いのが特徴です。
膀胱炎には、急性膀胱炎と慢性膀胱炎があります。急性膀胱炎は女性に多く起こるとされている急性の膀胱炎です。慢性膀胱炎は菌が患部に住み着くことで起こる厄介な症状です。どちらも、残尿感や頻尿、血尿などの症状が出るので排尿時に違和感があったらすぐに病院へと向かいましょう。
膀胱炎を長い間放っておくと他の病気に発展する場合もあるので注意が必要です。それでは、なぜカンジタ症と膀胱炎に深い関係があるのか。それは、膀胱炎を治療する際に使われる抗生物質が原因とされています。



抗生物質がだめ?

抗生物質カンジタ症は、体に元々いるカンジタ菌が免疫力の低下などによって増殖することで発症する病気です。膀胱炎の治療の際に体の悪い菌を抗生物質により減らすことで膀胱炎を治療します。
この抗生物質が悪い菌のみを減らしてくれれば良いのですが、体に元々いる常在菌も減らしてしまいます。その結果、免疫力が下がっている状態で常在菌を減らす抗生物質を飲んでしまうとカンジタ症を発症してしまう恐れがあるのです。
体にいる菌のバランスによって起こってしまうため、膀胱炎の治療のためにカンジタ症を発症したり、カンジタ症を治療中に膀胱炎になったりすることがあります。この場合、どちらかを治療したあとに、もう一方の治療をするため時間がかかってしまいます。
治療する際には、抗生物質と共に免疫力を上げるために生活リズムを整えたり、しっかりと休息したりするなどして悪い循環から抜け出す必要があります。
軽度のカンジタ症なら、自己免疫力を上げるだけで治ることがあるので根気よく治療を続けましょう。カンジタ症も膀胱炎も菌の繁殖によって起こるものなので、常在菌とのバランスが重要になってきます。
万が一、両方の症状が出たり、中々治らなかったりする場合は速やかに医師に相談すると良いでしょう。